▶2013年12月1日                                                         第61回みんなで平和を考えてみる集い

日 時 12月1日(日) 10時~12時

会 場 小金井市市民会館萌え木ホール(商工会館3階)

演 題 亡国のいつか来た道、安倍政権の暴走を止めよう~集団的自衛権の行使、

    秘密保護法、TPP参加で私たちの人権・暮らし・社会はどう変わるのか~

話す人 孫崎 享さん (評論家、元外務省国際情報局長) 

 

孫崎享さんプロフィール

1943年満州生まれ。東大法学部中退、外務省入省。英・米・ソ連・イラク・カナダ駐在、駐ウズベキスタン大使、国際情報局長、駐イラン大使を歴任。防衛大学校教授を経て09年退官。

著書に「日米同盟の正体―迷走する安全保障」(講談社現代新書)、「戦後史の正体」(創元社)、「これから世界はどうなるか-米国衰退と日本」(ちくま新書)ほか多数。

【当日の模様】

131201第61回例会孫崎ちらし.pdf
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戦前に戻してはならない。今こそ声を上げて安倍政権の暴走を止めよう

 いま憲法は最大の危機を迎えています。安倍政権はアメリカと共に海外で戦争する集団的自衛権の行使容認、何が秘密なのかも秘密という国民の知る権利を侵す特定秘密保護法制定、日本市場をアメリカ強欲資本に差し出すTPP参加などを前のめりに進めています。

 これらが実現すると日本は、アメリカの属国として海外に戦争に出かけて行く国になるでしょう。まさに平和憲法国家の否定、破壊にほかなりません。安倍首相は「私を右翼の軍国主義者と呼びたいのならどうぞ」と公言しています。

 こうした亡国のいつか来た道への暴走には、今こそ声を上げて止めなければなりません。

「日米同盟」を中心に国際問題に精通した孫崎さんに、安倍政権の真の狙いとその結果、国の姿かたち、私たちの人権や暮らし、社会がどう変わっていくのかなどについて、問題提起とともに語っていただきました。

【参加者アンケートのまとめ】

 

【参加者数】

参加者 140人

【参加者住所】

市内97人 市外43人

【参加回数】

初参加35人 2回目11人 3回以上94人

【アンケート回収数】

49枚(よかった48枚 ふつう1枚 よくなかった0枚 )

【講演を知った機会】(複数回答あり)

.郵送案内のちらし(26) 2.市民掲示板のポスター(8) 3.新聞折込のちらし(5) 4.友人・知人から聞いて(8) 5.メディアの案内情報(3) 6.その他(1) 

 

【参加者の声】

 

1  話しの内容が分かりやすく、歴史認識を深めるのに役立ちました。いかに自分は条約などについて不明であるかを知りました。針生先生の話もよかったです。

2  いろいろなことが分かってよかった。もっと勉強します。

3  何が事実か、事実がベースとなる、(これが)絶対条件。個人としては同盟国との秘密は必要となるので(賛成)、20~30年後の公開ならオーケーと考える。

4  知らないことがたくさんあって、大変勉強になりました。

5  山川の詳細世界史、日本史ですっかりだまされてきたオバサンです。ずーと日本が独立国家だと思っていました。気が付いたのはほんの今年のことです。偶然「マネー敗戦」を読んだことがきっかけです。ここまで半世紀かかりました。「信仰」がまちがいだと気付くプロセスは、薄紙を一枚一枚はぐように時間がかかります。これが若い人に問題を気付いてもらうのが難しい理由だと思います。ただの怪しいオバサンと思われてします。10代は親との関係で、国と国民との戦いと同じ戦いの最中で、とても国政どころではないんですよ。

6  時間があっという間に過ぎました。歴史や現在の情報をもっと掘り下げて勉強しなくては、とあらためて思いました。ものごとの本質をもっと追求していかなくては。また孫崎さんのお話しを伺う機会が欲しいくらいでした。鳩山さん、小沢さんのお話もおもしろかったです。いろいろな角度が必要なんですね。50回にふさわしい講師でした。

7  多岐にわたってのお話しありがとうございました。学校で教わらなかった歴史的事項もこれから学びたいと思いました。

8  中学の社会科教科書箇所の基準改正が始まります。子どもたちに真実を伝えるために、出来ることを考え、活動していくことの必要性を痛感しました。また若い人たちにも生活と秘密保護法が直結していることを知らせたいと思いました。「日中の緊張関係が高まるのを望む人たち」を私たちは一般的に右翼と言っていますが、利益を得る一部の権力者が背後で彼らを動かしているのでは。どこで誰に具体的に利益が流れていくのか、その構造が知りたかったです。日本の外交がこれほど「幼い」ものとは驚きです。まずは、平和こそがお互いの国にとって利益をもたらすものだというドイツの外交姿勢を見習うべきです。

9  分かりやすい講演でした。秘密保護法の審議中ですが、(講演が)もう少し前でもよかったですね。

10 領土問題の歴史的背景などよく分かりました。やはり、判断する上で知ることが必要と思いました。

 11 非常に参考になりました。ありがとうございました。

12 知っているつもりでいたことが、本当に上っ面だけだったことを実感、改めて勉強することが一杯で大変になりそうです。

13 知らなかったことを分かりやすく解説していただきました。歴史をもう一度自分の頭で学び、考えていくことが大事と思いました。その上で政治に参加していくことが必要です。「政治は他人ごと」という意識が、今日の政権の暴走を起こさせてきたのかな、と思います。なぜときの政権が自分たちの国民を苦しめることをするのでしょうか。

14 「紛争をしないこと」がいかに大切かということが少し分かりました。

15 今日はお話が伺えて人生最大の喜び、とおおげさに言えるほど感動しました。自分がどれほど微力であったかを知って、まったく残念です。以前から言い続けて書いてきましたが、日本人には二度と生まれたくありません。

16 ブルジョア憲法と言われた現憲法を、それが根付くのにあと50年は必要とみて、若い世代に民主主義の心を植え付けて、その後に新しい進歩した憲法をつくる。今の若者には学校教育でその精神をくりかえし植え付けていくこと。自民党に形骸化された憲法を守り抜くために、若者に憲法の精神を自覚させること

17 自国民には情報を与えず米国には与える。3.11の原発もそうだった。中国以上の秘密国家。尖閣問題の棚上げ文書の公開は、中国では行うが日本は出さない。吉田茂は千島を売ったのに国葬までした。とんでもないことだ。若い人が来ていない、来させるにはどうしたらいいのか。万一秘密保護法が成立したとき、私たちはどうしたらよいか。

18 領土の戦後処理の諸々は初耳だった。教科書に載っていないのはなぜ。はじめから載らなかった。それとも検閲で削除された?

19 大変勉強になりました。

20 孫先先生の本を読んだり、池袋であった講演会に行ったことがあります。この集いのポスターを見たとき、小金井に呼んでくれたのがすごいな、と思いました。

21 大変勉強になりました。尖閣問題棚上げの経緯がよく分かりました。

22 日本ではいかに情報を隠しているか。秘密保護法がなくても、すでに隠されていること。改めて不安を感じました。

23 言いたいことを言えない社会の探求。マスコミの記事やテレビ等のこのところの放送では、秘密保護法案や農業政策のことでは放映時間がぜんぜん少なかった。オリンピックや猪瀬知事の放送に多大な時間をかけていた。国民として大きな問題は秘密保護法案、農業問題は多くの農家が首吊るようになるかも知れない。

24 歴史の流れを捉えた上で考えていくことの大切さを感じました。ありがとうございました。男性はどうしても個別の(データのみ)や力関係だけに目がいきやすい傾向があるので、近視眼的な見方になると思っています。

26 大変勉強になりました。もっといろいろ話しを聞きたいです。特に中国の今後や米国の今後なども。ツイッターの発信もよろしくお願いします。

27 よかった!最前線で活動している人を講師として呼んでください。若い人対策などもお願いします。

28 事実が知らされていないことを強く感じます。テレビ等の報道に流されやすいことも感じます(今でも大本営発表になりつつあるなと思います。)。

29 非常に面白かったです。若い人も動いています。知識の分野も世代が違うと、目を開かされることがあります。みなつながれるよう、パソコン、ツイッターと誰でも気軽に使えるような方法ないでしょうか。若い人の声は、大変面白いです。孫崎氏のお話をもっと聞きたい、また来ていただきたいです。

30 今の社会状況(政治的危機)を分かりやすく話された。なぜこういう社会になるか、政府、政治家の責任は、を聞きたかった。

31 参加者への質問(手を挙げて)などで一緒に勉強できました。質問への回答が良かった。

32 尖閣問題等々また戦後の米国の対日政策等も含めて知っているようでよくは知らなかったことを思い知らされました。そしていつまでもアメリカの属国から抜け出せない日本であること、そしてそこから脱することはもう絶望的だと思ってしまいます。

33 非常に参考になるお話でした。

34 アメリカの考えていることがよく分かりました。お話しを伺ってとてもよかったです。

35 大変勉強になりました。あまりに知らなかった多すぎて恥ずかしい思いです。今後は危機感を持って、できるだけ情報を自分なりに分析し、また過去の歴史についても学びたいと考えています。ありがとうございました。

36 知らないことを教えていただいた。

37 聴衆が聴きやすいようにという配慮だと思いますが、講演全体がエンターティメント風で、やや拡散していたように思います。そして会場全体が同じ思想に染まっていくのもやや異常、限界があるようにも感じました。若い人を取り込むという課題を真剣に取り組むなら、(1)午後の開催にすること(2)分科会に分けて議論する機会をつくる(3)参加のハードルを下げる、ことが肝要でしょう(20代大学院生)。

38 私はいま、20歳で来ましたが、若者はほんとうに意見も持っているし関心もあります。しかしメディアに踊らされて訳が分からなくなっています。正しい情報を(正しい)孫崎さんに発信して欲しい。

39 自分の勉強不足を痛感しました。とても学ぶものが多い学習会で、頭が追いつかない状態です。質問形式で話しが進むと、受け身で話しを聞くだけに終わらないので緊張感がありました。

40 基本的なこと、知っているつもりの知識がいかに浅く少ないものであったのか、思い知らされました。分かりやすいクイズ形式でのお話し、密度の濃い時間でした。「51点の外交」いい言葉です。感動的な講義でした。また孫崎さんのお話し(第2弾)を聞いてみたいです。

41 戦後史を知らない(知らされていない)ことが分かりました。

 

■過去の講演記録■■■

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2016年12月4日(日)

午前10時~12時

ピースアクション講演会

「もしも、自民党改憲草案が実現したら?」

場所 小金井市萌え木ホール

参加費 500円

主催 こがねいピースアクション2015実行委員会

1204内山宙さんチラシ.pdf
PDFファイル 1.1 MB

過去の講演関係の

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