▶2012年9月2日                               第58回みんなで平和を考えてみる集い

日 時 9月2日(日)10時~12時

会 場 小金井市市民会館萌え木ホール(商工会館3階)

演 題 原発とメディアと市民デモ

    ~原発再稼働強行~失望と怒り・それでも私たちはあきらめない~

話す人 北村 肇さん(ジャーナリスト、「週刊金曜日」発行人)

■北村 肇(きたむら はじめ)さんプロフィール

 1952年東京生まれ。東京教育大学卒業。74年毎日新聞社入社、社会部デスク、「サンデー毎日」編集長を歴任。95年8月から2年間新聞労連委員長を務め「新聞人の良心宣言」をまとめる。04年1月退職、同2月より広告収入に依存しない雑誌として購読料により定期発行している「週刊金曜日」編集長。10年8月から「週刊金曜日」発行人。

 著書に「腐敗したメディア」、「新聞新生~ネットメディア時代のナビゲーター~」(ともに現代人文社)など

■3.11は時代の分岐点、メディアは応えているか

 原爆と原発は双子の兄弟と言われています。ヒロシマ、ナガサキの被爆から67回目の鎮魂の夏を迎えて、いままたフクシマを経験した私たちは、これを本当に最後にしたいと願っています。

 いま全国各地で野田政権の原発再稼働強行に怒って、原発ゼロの社会をめざす抗議デモが続いています。「投票行動」で歴史的な政権交代を実現させた市民は、自分が選んだその政権への失望と怒りから、今度は一人ひとりがデモという「直接行動」で民意を実現させようとしています。かっての組織動員や団体旗が林立したデモとは違います。

 しかし一方で民意は、石原都知事や橋下大阪市長のようなタカ派に支持と期待感を寄せています。

 そうしたとき、世論形成に大きな影響力を有するメディアの動きは、あまりにも鈍いと言わわざるをえません。3.11を通じた草の根の変化をどのように見て、どのように伝えるのか。「週刊金曜日」発行人の北村肇さんに語っていただきました。

【参加者アンケートのまとめ】

 

参加者 104人

【参加者住所】

市内70人 市外34

【参加回数】

初参加21人 2回目7人 3回以上76

【アンケート回収数】

30枚(よかった27枚 ふつう2枚 よくなかった0枚 無回答1枚)

【講演を知った機会】(複数回答あり)

.郵送案内のちらし(16) 2.市民掲示板のポスター(7) 3.新聞折込のちらし(10) 4.友人・知人から聞いて(2) 5.メディアの案内情報(2) 6.その他(1) 

 

【参加者の声】

 

1 頭の中の整理に大変有用でした。

2 こういう泥臭い話は非常によい。

3 昨年、小金井市に転入してきて今回はじめてこの集いに参加しました。この会の代表の針生先生のお話しや北村講師のお話を初めて聴講し、問題意識を深めることが出来てありがとうございました。「事実」と「真実」の違いやジャーナリズムとは何かを勉強したのは「中学」であったと思いますが、やはりまだ難しいと思っています。

4 見せかけの嘘に騙されないように、本当のことを見抜く目を養っていきたいと思いました。福島の産物、ガレキの処理などについての考え方も、今までモヤモヤしていたものがストンと胸に落ちました。やはり現場(第一線)にいらっしゃる北村さんならではの学習会でした。

5 毎週金曜日は市民デモに参加しています。今のマスコミは真実を報道しない傾向にあり、将来の日本が必ず良い方向に行くとは思えない・・・特に朝日新聞はひどい。一読者として70年以上購読していたが、他紙(東京新聞)に変更しようと思っています。

6 メディアの報道では頭に来ることが多かったし、原発の問題はあきれることも多かったのですが、分かりやすいお話でスッキリしました。週刊金曜日がんばってください。

7 京大の小出さん、元東芝原発格納容器設計のチーフエンジニアの後藤さん、元日立で圧力容器を設計していた田中さんは、2011317日の時点でメルトダウンの予想をしていた(原子力資料情報室のインターネット配信)。国は分かっていながらスピーディの情報を隠したため、福島の県民は飯館村へ移動し放射能を浴びてしまった。日本の新聞社は正しい情報を報道せず、政府の発表をただうのみにして広告主のいいなりになっている。

北村肇さんが今後も元気で頑張ってくださることをお願いします。このような会でみんなに実情を話してくださることで日本がよくなることを希望します。

針生先生が元気なことは心強い。

8 知らないことを分かりやすくまた熱く語ってくださり良かった。もっともっとこのような講演会をやっていただければ参加したいと思います。原発の再稼働に関して怒りを感じています。いままで無関心でいたことが情けなく思いました。

  子どもにデモの情報を調べてもらい二度参加することができました。私のささやかな行動です。

9 原発記事は、北村さんのお話の中にしんぶん赤旗の記事について抜けていました。それも取り上げて欲しいです。原発に対する取り上げ方は一番詳しく良心的と思います。

10 歯切れの良い、そして事実を語ってくださった北村さんの話に時間の経過を忘れてしまいました。マスコミがいかに事実、真実を伝えていないのか、それは企業利益を追求することが基盤にあるからです。国民ももっとメディアの記事を見抜く力をもっともっと持たないとダメです。週刊金曜日を購読してみたいです。テレビはやっぱり見てしまうかな?でも見極める力を持ちたいです。

11 分かりやすくとても良かったです。視点を変えてマスメディアを見て行こうと思います。

12 北村さんの熱い気持ち、日々の活動のエネルギーになります。ありがとうございました。

13 新聞の役割、ジャーナリズムのあるべき姿なども含めて現場や大新聞の実情など参考になった。真実の報道とその役割を果たしていく新聞が育つことを期待したい。

14 大変わかりやすい講演をありがとうございました。自分の無知に愕然としました。命と経済を同じに語るのがおかしい、という点共感です。新聞の報道の問題は自らが抗議の声をあげる必要がある、と強く思いました。がれき処理の「痛みの分かち合い」も思い当たる点が多く、真実や正しい判断(何が必要な支援か)ができるような学びが重要だと思いました。

  ジャーナリズム、ジャーナリストの大義は、対人援助(福祉、医療、教育)の仕事と共通して深く共感します。また残念ながらその変化も同じように起きていると思います。アメリカと日本の関係も目からウロコです。もっと学びたいです。地域で「学び」の機会をいただきありがとうございました。Q&Aも良い質問が出て、参加者の方々はすばらしいと思いました。また、北村先生の適切な回答も理解しやすかったです。真剣に正義のために闘われている方々は本当に素敵です。

15 週刊金曜日は購読して愛読しています。私の情報源です。北村さんも何度かお見かけしていますが、今回初めてお話を伺って分かりやすいユーモアあるお話でとても面白かったです。この会に来てると素晴らしい人材の方に沢山お目にかかります。原発がもしこの国から無くなるとして、安保もこの先無くなるのか、ちょっとお聞きしてみたかったです。

16 大メディアが社会のエスタブリッシュメントになってすでに久しい。その病がドンドン強まっている。日経新聞をどう見るかも併せてお聞きしたかった。「生命の階級化」というのは、今の状況をよく捉えられるコンセプトです。世界的な帝国が「階級」によって編成されている。前回から出席しましたが有意義な会です。ぜひ続けていただきたい(年4回ぐらい)。

17 以前よりメディアの異常を感じていたが、それがはっきりと認識できた。まず購読中の朝日新聞を中止し、東京新聞に代えることにしました。

18 それなりに面白く啓発されることもあった。毎回、いい企画をしていただいて感謝しております。

19 新聞は購読料を払っている読者よりも、広告主の都合にあう記事ばかり。NHKは受信料を税金のように取り立てるが、予算を握っている国会目線で問題あり。

20 裏話刺激的でした。全身に冷水を浴びせられたように目が覚めた。私は朝日の購読者なので信じていました。比較することの大切さを実感した。

21 週刊金曜日は確か5年以上前から年間購読を続けています。40年以上(共産党支持ではないが)朝日新聞を朝夕読んできた後、200991日家族の同意を得ずに東京新聞に切り替えました。北村さんの話は二度目(初回は昨年)の機会です。残る我が人生(今63歳)は、あたりまえのルールで生き残りたい。力強いお話し、今後も期待しております。

22 内部の人しか知らないエピソードとか、内情を知る上では面白いがそれらを通じて事態が動いていく方向、それの評価、その動きに我々はどういう対処や行動が必要かを講師の私見でよいから示して欲しい。

 

■過去の講演記録■■■

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2016年12月4日(日)

午前10時~12時

ピースアクション講演会

「もしも、自民党改憲草案が実現したら?」

場所 小金井市萌え木ホール

参加費 500円

主催 こがねいピースアクション2015実行委員会

1204内山宙さんチラシ.pdf
PDFファイル 1.1 MB

過去の講演関係の

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