▶2014年7月6日(日) 第3回憲法学習会

日時  2014年7月6日(日) 10時~12時

会場  小金井市市民会館萌え木ホール(商工会館3階)

演題  続・この国はどこに行くのだろう~「東京朝鮮高校生裁判」と教育の未来~

講師  李 春煕(りちゅに)さん(弁護士、第二東京弁護士会人権擁護委員会副委員

    長)   

 

李春煕さんプロフィール

1979年生まれ、三重県出身。2002年京都大学経済学部卒業、05年弁護士登録、第二東京弁護士会所属(人権擁護委員会副委員長)、現・銀座三原橋法律事務所

担当事件 朝鮮高校無償化国家賠償請求事件、ニコンサロン「慰安婦」写真展中止事件などを担当。第二東京弁護士会人権擁護委員会では、ヘイトスピーチ・排外主義の問題に取り組む。

 

【当日の模様】


第3回憲法学習会ちらし(李弁護士).pdf
PDFファイル 254.2 KB

 

なぜ朝鮮高校生だけを除外、学ぶ権利は全ての子ども達に平等に保障されるべき

 第2回憲法学習会の「日の丸・君が代強制問題」に続き、「憲法と教育問題」の続編として、「東京朝鮮高校生裁判」問題を考えます。この裁判とは、民主党政権時に成立した高校無償化法(現就学支援金法)から、安倍政権が外国人学校のうち唯一朝鮮高校生だけを適用除外としていることに対して、差別・違法であるとして当事者の朝鮮高校生たちが愛知、大阪、広島、福岡、東京で裁判に訴えているものです。

 安倍政権は教育基本法の改悪に始まり、首長による政治介入を強める教育委員会制度の見直し、道徳の教科化、大学の自治を壊す学校教育法の改悪など、教育の国家統制を強めて平和憲法のもとの戦後教育の否定、破壊を進めています。この朝鮮高校生排除の問題もその一環です。

 この裁判の争点を通じて、憲法と教育の機会均等、差別問題、ヘイトスピーチなどの問題から、安倍政権のめざす「教育の未来とこの国の姿」について本件訴訟弁護団の李春煕さんと共に考えました。 

【参加者アンケートのまとめ】

 

【参加者数】

参加者 45人

【参加者住所】

市内28人 市外17人 

【参加回数】

初参加7人 2回目4人 3回以上34人

【アンケート回収数】

17枚(1.よかった16枚 2.ふつう1 3.よくなかった0 )

【講演を知った機会】(複数回答あり)

.郵送案内のはがき(10) 2.市民掲示板のポスター(3) 3.友人・知人から聞いて(1) 5.メディアの案内情報(0) 6.その他(2) 無回答3

 

【参加者の声】

 

1 憲法学習会で朝鮮高校無償化を扱うことに驚き、敬意を表します。

2 江戸時代の「朝鮮通信使」について知って欲しい。

3 小金井市でこのような内容の催しが行われたことがたいへんすばらしいと思います。

4 この国はどこに行くのだろう、私には分かりません。安倍さんになって日本の国がどう   なってしまうのか心配です。

5 きわめて具体的で詳しく、深く理解できた。憲法改悪で我々が行政側に裁判をしなけれ ばならない、と思った。日本が今までしてきた拉致、大虐殺、重慶大爆撃、慰安婦、強制労働についてはどうなのだ。何を反省したのか。北朝鮮の拉致だけが日本国民を引き付ける。日本人全体が今こそ歴史に正対してしっかり責任を取らなくてはならない。

6 小学生時代、近くに朝鮮の人が石炭工場で働いていたので子ども同士よく遊んだもの  です。実家が農業で働いていたので、人手不足のため忙しいときには耕作の手伝いをしてもらった。夕食を我が家でよくしていました。私は戦中海軍に志願し、朝鮮海域、日本海、 東シナ海に出兵。朝鮮の人々と仲よく交流をしたことを昨日のように思います。今は高齢のため行動力がなく残念です。

7 安倍の差別的発言が影響して、今まで小さくなっていた排外主義者が安心して大きな声を出すようになっている。図書でも排外主義者の本が数多く並んでいて影響が大きいと感じる。国が差別をするのだから、差別をなくそうという声が消されてしまう。悲しい状況だ。打倒安倍!

8 朝鮮学校を通しての日本の政治政権の姿、どこに向かおうとしているのかも、意見を含めて学べました。まだまだ認識が弱かったのを自戒しています。

9 知らなかったことが多く、来てよかったです。発言者がたくさんいてそれも良かったです。応援したいです。

10 法律の解釈による説明がよくて、とても理解しやすい講演でした。

11 このところ頭の中が「集団的自衛権」のことでいっぱいで、朝鮮高校の問題はあまり関わりがないなあ、と思っていましたが、だからこそ参加してよかったと思いました。民意のとらえ方、利用され方にもいろいろあり、何が民意なのかは難しい問題だと感じます。

12 在日朝鮮人の方たちと授業料無償化のことについて、詳しく学ぶことができてよかった。日本で暮らす人々は公平に扱うべきで助成すべきと思います。

13 国民感情を利用して拉致問題を盾に、教育で差別をするという手段に怒りを覚えます。「君が代・日の丸」問題も根はひとつ。これだけ権利が侵害されていて、なにもアクションを起こさないでいるのは感覚が麻痺しているとしか思えません。とても分かりやすく話していただきました。

14 朝鮮高校生裁判については関心があったが、具体的に関わっている弁護士さんの話が聞けてよかった。元は日本国の侵略戦争が原因なのに。若き世代に応援の声を送りたいと、身近で何かできることがあればやっていきたいと、と思った。

 

■過去の講演記録■■■

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2016年12月4日(日)

午前10時~12時

ピースアクション講演会

「もしも、自民党改憲草案が実現したら?」

場所 小金井市萌え木ホール

参加費 500円

主催 こがねいピースアクション2015実行委員会

1204内山宙さんチラシ.pdf
PDFファイル 1.1 MB

過去の講演関係の

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