日時 2014年8月31日(日)10時~12時
会場 小金井市市民会館萌え木ホール(商工会館3階)
演題 平和を守るのは憲法9条か軍隊か
~騙されてはいけない!政治家や財界人は決して戦場にはいかない~
話す人 辛淑玉(しんすご)さん(人材育成コンサルタント、のりこえねっと共同代表)
■辛淑玉さんプロフィール
1959年東京生まれ。在日三世。人材育成コンサルタント。人材育成技術研究所所長。 企業内研修、インストラクターの養成 などを行うかたわら、テレビ出演、執筆、 講演も多数こなす。2003年に第15回多田謡子反権力人権賞受賞。
著書に、『怒 りの方法』『悪あがきのすすめ』(とも に岩波新書)、『差別と日本人』(角 川テーマ21)など多数。
【当日の模様】
■もう「戦争」が玄関の前に立っているとき、私たちにできることは
安倍政権による集団的自衛権の行使容認の閣議決定で、アメリカに従属した戦争の危険が現実的になってきました。海外派兵の先には、自分の子どもや孫たちががむりやり戦場へ駆り出されて、人を殺したり殺されたりする徴兵制の復活が待っています。
しかし、どこの国でも金持ちや特権層は戦争には行きません。だまされてはいけません。
憲法9条は、平和だけでなく人権も守ってきました。戦争の遂行に人権の尊重がじゃまになるのは、歴史を見れば分かります。女性、子ども、お年寄り、障がい者、マイノリティなど社会的弱者の人権がみな犠牲になります。在日韓国・朝鮮人を標的とするヘイトスピーチの横行と権力側の黙認は、もう「戦争」が玄関の前に立っているということです。
マイノリティへの差別、人権侵害と果敢に闘っている辛淑玉さんに、私たちはいま何ができるのか、いま何をすべきなのかについて熱く語っていただきました。
【参加者アンケートのまとめ】
【参加者数】 参加者 154人 |
【参加者住所】 |
市内97人、市外52人、不明5人 |
【参加回数】 |
初参加32人 2回目12人 3回以上110人 |
【アンケート回収数】 |
40枚(よかった40枚 ふつう0枚 よくなかった0枚) |
【講演を知った機会】(複数回答あり) |
1.郵送案内のはがき(24) 2.市民掲示板のポスター(0) 3.新聞折込のちらし(7) 4.HPで(0) 5.友人・知人から聞いて(10) 6.メディアの案内情報(3) 7.その他(0) 不明(4) |
【参加者の声】
1 「ちいさいなかま」(保育誌)への連載に、どれだけ勇気をいただいたかわかりません。若い保育関係者、子育て中のお父さんお母さんとリンクする大事なスペースだと感じます。長く長く書き続けていただきたいと思います。 |
ヘイトスピーチ、新聞紙上ではずっと関心を寄せ読んでいましたが、画面でそのひどさを目の当たりにできたことは、今日の大きな収穫でした。自分に何ができるのか、必ずや何か一歩を踏み出さなければいけないと思いを新たにしました。また小金井にいらしてくださいね。 |
2 韓国フェリーセウォル号転覆事故、「黒子のバスケ」犯人の動機の話が印象的でした。 レイシズムに対して日本人はもっと人権感覚を持たねばならないと思いました。 |
3 話しが具体的、ヘイトスピーチ等の映像が具体的、私たちの気が付かないところで鋭い指摘があった。 |
4 在特会が大阪、東京以外にも増えてきていると聞いていたが、地方であんなにもたくさん行われていると知り、恐ろしさを感じました。戦前の婦人隊にあたるような人たちのレイシズムもあることを知りショックです。 |
戦前とまったく別の社会をつくりあげてきていたと思っていたら、まったく断ち切られていない通底していたんだ、とやっと分かってきました。新自由主義の考え方が経済の問題だけでなく、教育の社会にもすっかり浸透してきていて、社会がまさに新自由主義に犯されていると知り、考え続けていかなければと今思っています。 |
5 とても分かりやすいお話しでした。辛さんには、とにかくお身体に気を付けてお過ごしいただきたいと願っています。 |
6 人種差別、さまざまな差別問題の大きさに、私自身が何をできるか考えたい。 |
7 非常に感銘を受けました。ヘイトの問題の根深さに痛感させられます。 |
8 新しい憲法を戦後100年で制定することを願うが、とりあえず今の憲法を守りながら、今日のお話しのようなレベルでない国民となり、今の憲法を超えた(今の宗教や民族を超えた)憲法を主権在民のもとに制定されることを願いたい。戦前も戦後も過去のものとしての何十年後の姿である。 |
9 辛さんに拍手を送りたいと思って来ました。ありがとうございました。 |
10 ヘイトスピーチに関する問題、辛さんが言われるように日本と中国、韓国の問題ではなく、社会の問題であるということが広い視点から話していただいたことでよく分かりました。これからもっと勉強しようと思います。 |
今日は時間がない中でのお話しだったので、辛さんのお話をもっと掘り下げて聞きたいです。 |
11 とても歯切れのよい話を聞けて良かったです。 |
12 レイシズム、ヘイトスピーチの実態がよく分かった。辛さんの深い洞察にもとづいた分析と表現が見事でした。「のりこえねっと」もぜひ一緒に取り組みたいですね。お疲れ様でした。 |
13 辛淑玉さんにようやくお目にかかれてとても良き日です。機会を得られたことにとても感激しています。ありがとうございます。非常に厳しい世の中、学んで伝えていきたいと強く思います。 |
14 先日、ノアの方舟の映画を見て、人間(人類)を作った神(?)は、人間以外の動物だけを生き残させようとしたことを初めて(残念ながら)知りました。太陽、地球の寿命の問題ではなく、人類の滅亡の機会が近くやってくるような気がするばかりでなく期待までしている次第です。 |
15 日本は戦争責任を追及してこなかったことが、様々な問題に対しての考え方を不十分にさせていると思います。 |
16 ファシズムとレイシズムが同根であり、程度の差だけで新自由主義の思想と共通していることを痛感した。マイノリティ、弱者、貧困の問題を今後真剣に学習したい。まことに痛快なスピーチだった。 |
17 上からと下からのレイシズム、とてもよく分かりました。私の子どもの年代がとても大変な状況です。働くのに、子育てにいっぱいで。でもヘイトスピーチに走ることが考えられないのですが…重いですね。質問の回答をうかがって少し分かった気がしました。 |
18 今日の映像を見て、その瞬間、日本人の恥と思いました。実際、私たちが子供のときに「朝鮮、チャンコロ」と言うことを耳にしました。現在も選挙前には国民にニヤニヤペコペコして、当選したあかつきにはバッジつけてふんぞり返った態度になっている。戦後70年にもなるのにいつまでもまったく変わらない。日本は倫理、道徳の勉強をしていない。道徳教育では偉人の話ばかり。人の痛みを分かりあえるのが本当の道徳教育ではないか。 |
19 有意義な時間でした。講師が素敵でした。 |
20 CS朝日ニュースターの番組「痛快!女組」をよく見ました。「のりこえねっと」に入って、ヘイトスピーチについて学びたいと思います。 |
21 辛さんのお話しを初めて伺い、心にしみました。元気も出ました。ありがとうございました。 |
22 レイシズムを許さないということが基本姿勢なのだ、ということ。私らしくしっかりと生きること(を念じました)。 |
23 ぜひ辛さんご本人のお話しをお聞きしたいと思っていました。今日は貴重な機会をつくっていただきありがとうございました。とても考えさせられる深い内容でした。 |
24 世の中の見方が広がり考えるべき課題が増えた思いです。 |
25 これまで知らなかったことをいっぱい話してもらえたので、少し見えてきたものがあります。ヘイトスピーチがこれほど大きな意味を持っていることを教えてもらいました。まだ自分のなかにきちんと取り込めていないので、ゆっくり少しづつ理解していきたいです。 |
26 いつもながら「シン・スゴ」節には圧倒されます。内容も重いけれど説得力のあるお話しでした。残念ながら私には理解しきれませんでしたが…。でも。考える日を与えてくださってありがとうございました。 |
27 ニュースの見方をもう一度立ち止まって見直す必要を感じました。 |
28 差別は国に限らず身近にある。そのことについて歴史や政治とのつながりの中で、考える時間になります。ありがとうございました。 |
29 とても分かりやすい、ありがとう。アブナイことをハッキリ言ってありがとう。身辺に気を付けてください。派遣のはなし、とても分かりやすく納得しました。 |
30 差別意識について勉強になりました。 |
31 日本のレイシストの実態についての報告は強烈でした。ここまでとは思っていなかったので。辛先生ありがとうございました。 |
32 辛さんは面白いトーク。それぞれ(左、右)の立場があり、面白く聴きました。なぜレイシズム、ヘイトスピーチが発生したか、なぜ騙されているのか考えてみる必要がある。白か黒か、9条か軍隊か、単純化すると危険と思う。 |
33 大変なことが山ほどある現在です。お話しと映像でヘイトスピーチを見て全国的に広がっているのが分かり、「・・・も・・・も殺せ!」と言い、そのプラカードを見ると90年前の明日9月1日関東大震災で7,000人もの多くの朝鮮人が殺されたのを思い出してしまいます。 |
34 とうとう辛さんのお話をじかに聞くことができありがたい、という一言です。辛さんはすらりと長身で見た目のことを言ってなんですが、素敵な方ですね。お若いのにてんこもりにたくさんの刺激の強すぎる、中身のすごすぎるお話を伺えてありがとうございました。自分の中の矛盾も突きつけられました。時間はもっと欲しかったです。質問ということではなく、会場のみなさんの感じたことを言い合える時間が欲しいです。 |